世界最高*画素密度の423ppi(開口率75%)を達成した
1.5インチQXGA有機ELパネルを開発
TDK株式会社
株式会社半導体エネルギー研究所
TDK株式会社(社長:澤部肇、東京都中央区)と株式会社半導体エネルギー研究所(社長:山﨑 舜平、神奈川県厚木市)はこのたび有機ELを用いた文字情報(メール)のディスプレイ用、1.5インチQXGAパネルの開発に成功致しました。
この有機ELパネルは、株式会社半導体エネルギー研究所の高性能TFT(薄膜トランジスタ)の製造技術と、TDK株式会社のモノカラー有機EL技術を用いて開発したものです。
今回開発した1.5インチ有機EL・QXGAパネルの仕様を表1に示します。高性能TFT(CGS-TFT)の使用により、ゲートドライバのみでなく、ソースドライバもパネル内部に一体形成し、小型化をはかっております。また自発光の有機ELパネルでは、モノカラーの発光材料を個別に成膜することにより省電力化をはかりました。本ディスプレイでは文字情報表示をメイン用途と考え、モノカラー表示としたことにより、画素部の超高精細化を実現し、世界最高画素密度423ppi、高開口率75%を達成致しました。
今回開発したQXGAパネルではトップエミッション方式とよばれる、基板の上方向に発光がおこなわれる方式を採用し、前述の超高精細化、高開口率の実現に寄与しております。本パネルに採用したトップエミッション方式の断面図を図1に示します。
1.5インチサイズのQXGA(423ppi)という超高精細化を実現したことによって、文字情報(メール)やポータブルメディアプレーヤー用ディスプレイとして非常にクリアな表示と、省電力化、高輝度化をはかることが可能になります。
*2004年10月19日現在、TDK調べ
表1 パネル仕様 |
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![]() 図1 画素部断面図 |