有機EL

SEL独自の技術により長寿命・高効率化が可能に。
より鮮やかな色彩を求めて。


有機EL(OLED)

(Organic Light Emitting Diode、有機発光ダイオード)

有機ELディスプレイ(OLEDディスプレイとも呼ばれる)は、液晶ディスプレイに変わる新しいディスプレイとして注目されています。現在すでに一部メーカーから商品化されていますが、さらなる高性能化(高効率、長寿命、高精細、高色域)を目指して開発がさかんに行われています。また、有機ELを照明に用いる試みも始まっています。

新しい性能の有機ELディスプレイや照明を実現するためには、材料開発から手掛けることが極めて重要です。当社では、有機EL材料の独自開発を進めており、TTA、ExTETを用いて高効率、長寿命の素子を実現しました。またSEL独自の材料開発に、素子構造の工夫も加え、近年注目されている「BT.2020色域規格(自然界に存在する色の約99.9%を再現)」へ対応し、さらなる鮮やかな色彩を実現することを追究しています。

~有機ELの高輝度化・長寿命化技術~

a) SELの独自技術であるExTET®

当社では、発光層において、電子輸送性ホスト材料とホール輸送性アシスト材料との間でExciplexを形成、そこから燐光dopantへエネルギー移動し、発光する燐光素子を開発しました。この技術をExTET(Exciplex-Triplet Energy Transfer)と呼んでいます。この技術を用いることで、高効率だけでなく、低い駆動電圧と長寿命を両立できます。

ExTETのエネルギー状態図


b) 蛍光素子は、TTAを用いて発光効率を向上
電流励起の場合、三重項励起子の生成確率(内部量子収率)は75%となり、蛍光をもたらす一重項励起子は25%しか生成されません。このため、蛍光素子の発光効率は、燐光素子よりも低くなります。しかし、何らかの方法によってこの一重項励起子を増やすことができれば、発光効率は向上します。その方法の一つとして、TTA(発光層において、三重項励起子どうしの相互作用によって、一重項励起子が生じる現象)があります。当社では、このTTAの生成率を高める素子構造を見出し、高い発光効率を持つ蛍光素子を開発しました。







TTAのエネルギー状態図
※ ExTETは、半導体エネルギー研究所の登録商標です (商標登録第5666910号) 。



有機ELディスプレイ

(OLED Display)
13.3型8Kディスプレイ (画素数7680×4320)
▲超高精細 - 次世代TV規格(スーパーハイビジョン)
13.3型8Kディスプレイ (画素数7680×4320)

▲世界最高2)の精細度
2.78型1058ppiディスプレイ (画素数2560×1440)
2) 2015年12月現在、ガラス基板上の薄膜トランジスタを用いたディスプレイとしては世界最高の画素密度 (当社調べ)


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部屋が暗ければ照明のスイッチをオン。
このような何気ない日常にも発明のヒントは隠れています。


有機EL照明


照明の主流は、白熱電球、蛍光灯から低消費電力、長寿命が売りのLED、有機EL照明に移り変わりつつあります。
その流れの中、当社では有機EL照明に注目し、快適な照明の未来を思い描いています。
有機EL 照明は低消費電力、長寿命でさらに自然光に近い光を再現できる演色性に優れています。
また水銀を含まず、面光源で薄くて軽くフレキシブルという環境配慮やデザイン性の点でも魅力的な照明です。

当社では、ライトボード、フレキシブル照明の開発を進め、その実用化、さらには有機EL照明の普及に向け、
さらなる電力効率、寿命、演色性の向上を目指しています。